ジオガイドのひみつ道具☆その⑥ 手持ち材

 IMAG5681晴れてたら絶景だったのに…と、残念になる天気。

お客様に、いつでもベストコンディションのジオサイトを見せられるとは限りません。雨も降るし、台風も来る。真冬の雪降る草原には、牛はいません。お花も時期によってみられるものが違います。

海の中。普通では入れない危険な場所。船の上からの景色。イルカもクジラも気まぐれです。

でも見せたい。説明したい。伝えたい!そんなジオガイドの執念は、いつしか手持ち材として独自の進化を遂げました。

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とっておきの場面をラミネートした写真で持ち歩けば、今は咲いていない花も、期間限定の景色も、いつでも見せることができます。

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ちょっとガンバってフェルトで立体的に作れば、触って楽しく、見て面白く、大人も子どもも興味がひかれる素敵な手持ち材。

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文字情報にすれば、波の音がうるさいところでも、後ろのお友達まで必要なことが伝わりますね。

私は、いつも大きめのスケッチブックを用意しています。これに地図を張り付けて、必要な時に広げて展開したり、その場でさっと図や絵を描いたりと、自由自在に使っています。前もってご案内の内容に沿って、絵や言葉など色んな事を書いていたりしているので、ご案内の数だけスケッチブックが増えていきます。

阿蘇の大観峰ジオサイトでは、『大観峰』という名前は徳富蘇峰が付けました、という話をすることがあるのですが、地元の新聞で若かりし日の徳富氏のお写真が出たのをいいことに、スケブに張り付けて使いました。もう何でもアリです。

更に私のガイド仲間の方は、手描きのマンガ・イラストをファイルしています。これも大観峰のご案内で使っているものですが、言葉が通じない海外の方にも、子どもにも、もちろん大人にだってわかりやすい。クールジャパン。日本の文化、イズ、すごい!皆様にはぜひ実際に見て欲しいところです。写真もあいにく手元にないので、気になる方は阿蘇のジオツアーをお申し込みください。さぁ、さっそくこちらから!

お客様に見せるものだけでなく、懐中電灯や方位磁石、笛やルーペなど、ここぞという時に、ジオガイドはいろんな道具を持ちだしてきます。ほんとに、「それ、今どこから出してきたの?」というようなものまで、ひょこっと出てきたりしますよ!

持っている道具を見ると、ジオガイドの性格がわかっちゃうかもしれませんね。

ジオパークのテーマによっても、ジオガイドの手持ち材は大きく変わります。ガイドを申し込んだとき、そっとチェックしてみてください。

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