生田緑地編、続きます。博物館内は、二階の天井までの高さにそびえたつ柱に、こんなふうに生田緑地の地層がぎゅぎゅっと圧縮されて表示されていました。(さすがにはぎとり標本ではない)
すっごくきれいなストライプに、うっとりです。
さて、ここでクイズです。
三色アイス、あられ、タマゴサンド、ごましお、バヤリース、かわさきぷりんちゃん。食べられないのはどれ?
ぷりんちゃんとツーショット
地層を調査するというのは、とっても重労働です。お弁当を持って、朝から晩まで地面と向きあう大仕事。
大地の香りに酔っ払いながら、地層を採っては調べ、採っては調べ。そのうちに、新発見の地層も見つかるのですが、
「あー名前…名前どーしよっかなー。今日の弁当タマゴサンドだから、タマゴサンドでいいや!」
「あー暑い暑い暑いアイス食べたいアイス……三色の……アイスに見えなくもないな、ここ。よし、この層は三色アイス軽石層で決定!」
「この地層はバヤリースオレンジジュースと色が似てるからバヤリースって名前で!覚えやすいだろ!」
(以上フィクションでお送りしました)
と、ネーミングセンス皆無で適当に付けたら、それがのちのちまで使われるハメになっているという……
というわけで、答えは、全部!でした。
ひときわ美味しそうな三色アイス軽石層については、食べられません、と、丁寧に書いてあります。その下のシモフリも、ゴマシオも、もちろん、食べられません……なんて残酷な。
ちなみに、三色アイス軽石層は、約13万年前に箱根火山から噴出した軽石の層です。黄色と白と青の三食の軽石層。よーく観察すれば、おいしそうに見えるでしょうか。いやどうだろう。さすがの私も、これを三色アイスと名付けるセンスには脱帽どころか脱毛しそう…
地質学者の食い意地は、地層の名前としてこれからも末長く残ることでしょう……
看板の上の方では、「遠く鹿児島から飛んできた」姶良Tnテフラについても、さらりと触れていますが、すっかり混ざってしまって層としては見えないんだとか。Aso-4もないかと思いましたが、堆積しづらい地形だったのか、はっきりと残っていないようでした。成分を調べたら混ざってるかもしれないですが……あー、誰か調べてくれないかな!もがもが!
ちなみに、かわさきぷりんちゃんは食べられませんと、生田緑地ビジターセンターのおねえさんにはたしなめられましたが、緑地内のカフェではぷりんちゃんパフェなるメニューがあるようです。