ジオガイドのひみつ道具☆その⑤ 地図

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みなさんは、地図って何だと思いますか?

現在地を確認するためのものでしょうか。それとも行き先を目指すためのものでしょうか。

最近は、無料でも内容が充実した地図がたくさん手に入りますね。道だけでなく、お土産物屋やごはんどころまで網羅してあって、1枚あれば鬼に金棒。

マップ1枚あれば、ジオガイドなんて必要ない!?いえいえ、それも困りますけど、ジオガイドにとっても、地図は必要不可欠な道具なんです!

 IMAG6611広域マップとジオサイトに特化したマップは、一緒に使うとわかりやすくて便利です。

ジオガイドにとっての地図の役割は、

ご案内するお客様へ、現在地について説明するためのもの。

これから進む行程が、どこをどう回り、どれくらいの距離になるのか。どれくらい時間がかかるのかを示すためのもの。

ひとりのガイドが5~8人のお客様をご案内するときに、自分の周りへ集合してもらうために使うもの…

お客様も日本全国からいらっしゃいますので、日本地図ももちろん必要になります。ご案内の最初から最後まで、地図はジオガイドの相棒といっても過言ではありません。お客様に配る分として、毎回たくさんの様々な地図を持ち歩いているガイドさんもいらっしゃいますよ。ひとつ必要であれば、ガイドさんに声を掛けてみると手に入りやすいかもしれません。

以前、こちらの記事で、ジオパークに来たらまずはジオマップを手に入れましょう、という話をしました。

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ジオパークのパンフレットの地図には、ジオサイトと、その説明が載っています。

今自分がいるのが、どういう場所なのか、ということを、いつでも見られるようになっていますね。

IMAG6609大抵は、このように持ち歩きやすいサイズに畳めるようになっています。ポケットに入るサイズのものもあったりして、各ジオパークさんの工夫がみられるところでもあります。

私がご案内の際に活用しているのは、こちら。

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一見普通の地図ですが、実はこれ、

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立体なんです!

柔らかいビニル素材で出来ていて、ぷにぷに。軽く、持ち運びもカンタン!本当は管理上よくないですが、4つ折くらいまでは畳むこともできます。

実は、これひとつあれば、阿蘇ではないところでも、阿蘇のガイドができちゃうんですよ。北海道でも渋谷でも富士山の上でも!聞いてくれる人がいればの話ですが…

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私がこの地図を気に入っているのは、ここ。カルデラを二つ折りにすると、涅槃像が見られるところです。

大観峰ジオサイトからの眺めを、手のひらサイズで見られる面白さがあります。手前にティッシュを被せて、「ほーら雲海だよー」というネタもあったりします(笑)。

立体の地図は、阿蘇のカルデラが陥没地形であることがたいへんわかりやすくて、お客さまにとっても触って楽しいものなので、これからも大事に使っていきたいと思います。

最後にひとつ、ガイド山崎からのご提案です。

地図は綺麗に持ち帰るのではなく、楽しかったことや気付いたことを書きこんでいってください!それが、たったひとつのあなたの宝の地図になります。字が歪んでも滲んでも、構わず使い倒して、あなたのためだけのジオマップに育て上げてくださいね。

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