阿蘇のきずあと ~突撃…自分のジオパーク番外編・瀬田神社~

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各地から復興ののろしが上がり始め、多くの観光客の方に応援していただいた、2016年の夏。
避難所の収束も進み、瓦礫や山崩れの撤去などの作業も、少しずつですが、行われています。
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私も各地を見て回り、被害の大きさに泣きべそかいたり、人々のにぎわいに胸を撫で下ろしたりしていました。そして、やっと先日、ずっと気になっていたところを見て来ることができました。
瀬田神社桜2
阿蘇ジオパークのジオサイトではありませんが、ここで汲むお水が美味しくて、よく立ち寄っていました。
隠れた桜の名所、瀬田神社です。
国道57号線から一本脇に入る、空港へ行くときに便利に使っていた道の途中にありました。切り立った山に寄り添うように建っており、地域の人に大切にまつられていたいようです。岩の間から湧くお水がとても美味しく、多くの方が水汲みに立ち寄っていました。
今回の地震で、どのような被害が出ているか、心配していたのですが、
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やはりここも無事では済まなかったようです。
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橋には、立ち入りを阻むカラーコーンがあり、
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石造りの鳥居は無残に割れて散らばっていました。
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がけ崩れが起きたのでしょう、お社が潰されている様子が道路からも見えています。下からの観察で不確かですし、写真を見てもわかりづらいですが、もともとこのお社があった場所は、奥の山肌に縦の亀裂が多く走っており、割れて崩れやすい状態だったと考えられます。お社自体も、拝殿部分がそう古くはない作りでしたので、今までにも何度か山崩れの被害にあっているのかもしれません。
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駐車場部分にも、走行する道路との境目の部分で、拡張した様子が観察できました。奥の部分で砂が浮いてきているような状態を、液状化現象が起きていたのかな、と考えながら見ていました。
私は氏子ではないですし、瀬田神社を守ってきた地域の方に何かを言う権利も資格もなんにもありません。ですが、この神社がこのような状態になっていたことを知って、とても悲しく思っています。
瀬田地区も、多くの家屋に被害が及んでいました。今は、自分のことを守るのが精いっぱいかもしれません。
地域の方が、今後、瀬田神社の復興にとりかかるのか、しばらくは手も足も出せずに見守るしかないのか、よくお話を聞いてからの話ですが、もし支援を受け付ける予定があるのでしたが、精一杯のことをしたいなと思います。
瀬田神社桜
来年の桜を、笑って見上げることができるよう、今は祈るばかりのガイド山崎でした。
立ち入り禁止の表示がある場所には、決して立ち入らないようにしましょう。危険なところもありますし、個人の敷地内の場合もあります。
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