南の島のナウシカ発見! 突撃!となりのジオパーク~伊豆大島編①~

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皆様たいへんお待たせしました。シリーズ4回目となりました『突撃!となりのジオパーク』、今回の突撃先は、伊豆大島ジオパークです。
こちらの記事で、クイズにしていましたが、わかった方いらっしゃいますか?いきなりズバリと当てた方もいらっしゃいました。(ちょっとショック)
さておき、まずは今回の突撃旅をご案内してくれたガイドさんから紹介していきたいと思います。

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笑顔が素敵な西谷ガイド

西谷さんは、伊豆大島に移り住んでから、海や山のご案内を続けてこられた熟練のガイドです。そしてとってもいきいきとした感性をお持ちでした。生まれて初めて太陽を見る子どものように、あらゆることを楽しみ、小さな発見ひとつひとつに感動しまくりで、一緒にいると自分まで素直に世界をエンジョイすることができる、そんな方です。

西谷さんについてご紹介するだけで紙幅が足りない勢いなので、ご案内の内容は、また記事を改めますが、ざっくりルートだけ説明すると、
初日 三原山お鉢回り&海岸
二日目 大切断面と筆島・波浮港、椿の道と火山博物館
という流れになっています。
昼食のオニギリをゲットして、さっそく山に出発。ここで、ブログで紹介させてもらっていいかお伺いすると、
「ジオパークに突撃してるの?おもしろーい!すごーい♪」
と、大喜びされてしまいました。もちろん取材もOKで、ひと安心。
お山に入る前に、展望台で記念撮影。

西「火山のポーズしましょう!」「火山のポーズですか、いいですね!」

完全にノリが中学生です。みんないい笑顔でパシャリ!
行程確認や時間の確認をし、ヘルメットを借りていきます。ガイド帽必要なかった!><

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登山道には様々な発見がありました。同じ火山荒原に発達する植物でも、阿蘇とは植生が違うこと。あれは同じ、これは阿蘇にはあったっけ?と言い合いながらでしたが、
「阿蘇にも、これ、ありますよね?」(^▽^)
とキラキラした笑顔で尋ねられると、なくても「ありますよモチロン!」と言いたくなっちゃいました(笑)。
溶岩のしぶきの大きさによって、踏みしめたときの音が違うこと。これは同行者と二人揃ってガッチャガッチャやっている様子を、西谷さんが「おもしろいわー!楽しそうだわー!」と見てました。あとで見たら靴に擦り傷がいっぱい入ってました。やりすぎ?

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登山道の看板のひとことに和んでおやつタイムに突入。私たちにもあったかいお茶を用意してくれていた、西谷さんの心遣いときたら、ニクいにも程があります。
今回、私ともう一名の同行者の、2名でのガイドをお願いしたのですが、どちらかが何かを発見するたび、西谷さんは足を止めて、一緒に面白がってくれました。

一番私たちが面白かったのは、裏砂漠という溶岩の砂漠に立ち寄ったときのことです。
「ここね、寝っ転がると意外と気持ちいいんですよ!」

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の一言で、真っ黒い溶岩砂漠の上で三人、川の字。海と、空と、風の音だけの、静かなひととき。うっかり眠気を催した、そのあとで。
「あの岩の上からジャンプして写真撮ると、すごく高く跳んでるように写るの!ぜひやってみて!」
と、また面白いお誘いを言ってくるんです。
跳び方を変え、ポーズを変え、カメラを構える方もあれこれ工夫しながら、こんな一枚が撮れました。

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ギャバンダイブ。のつもり。

山の峰を下りて、ススキ野原へ入るとき、
「ここね、秋にくると、キラキラ一面金色で、とってもきれいなの!」
と西谷さんが語った途端、周囲が一気に金色に見え始めるから不思議。そして……

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その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つ……

おおお、伝説は本当じゃった!西谷さん、実はナウシカだったのか!
森に入れば、ナウシカぶりは更に勢いを増します。

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※中にはハエの幼虫が入ってます。実じゃないんですよ……

「キャー、虫こぶ見つけちゃったー!これね、葉っぱに虫が卵を産みつけてね……」
とはしゃいで説明を始める様子が……「王蟲のぬけがら!」と喜ぶナウシカにこれまたそっくり。

虫(こぶ)愛づる姫君……伝説は(略

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パッカーン、と。黄色いのが幼虫です。

西谷さんが愛してやまない虫こぶを、容赦なくむしり取り割り開く、阿蘇ジオパークのガイド私山崎。虫には申し訳ないことをしました。

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夕日が沈むのを追いかけて、海岸へ大急ぎ。浜に着いてからは、刻一刻と移り変わる空の色を眺めて、ゆったり終わっていく島の一日を全身で感じました。光が残ってるうちに、みんなで貝殻拾ったり、シーグラスを集めたりしたのも、青春!って感じというか、なんでしょうね。

「あ、今でも自分はこういうことをするのが楽しいんだ!」という発見があり、嬉しいひとときでした。

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西谷さんからは、ジオガイドとしてのお山や植物の話だけでなく、島のあらゆる魅力を楽しみ尽くしてほしいという情熱を感じました。本当に一瞬一瞬が面白くて、時間が足りない!たくさん楽しいお話ができて、大島が大好きになりました。

皆様も、ぜひ伊豆大島のナウシカに会いに行ってください。海も火山も大好きになること、私が保証します!

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