とあるお付き合いの方のつてで、モロッコの夕べというパーティでお手伝いをすることになりました。ならば折角なのでジオ方向からモロッコに迫ろうということに。
写真は当日の展示から。日本とモロッコの文化が融合し、夢幻の輝きを放っています。実は当日はあまり写真を撮るものを持ち歩いていませんでしたので、私のフォルダで出せるのがこの写真くらいしかありませんでした!
モロッコというと、地理的にも遠く、なんとなくぼんやりとしたイメージをお持ちの方がほとんどだと思いますが、なんとここモロッコには、アラブ圏で初、そしてアフリカ大陸で初となる世界ジオパークがありました。M’Gounジオパーク(ンムグン、という感じの読み方になるでしょうか?)、認定はなんと、阿蘇ジオパークと同じ2014年でした!
ガゼン親近感が湧き、それからはガンガン調べ物にいそしみましたよ!
多分、私たちの生活の中で一番親しみがあるモロッコのものといえば、パブーシュではないでしょうか。山羊の皮を使って作られた、踵を潰して履くスリッパですね。ビーズのあしらいや手の込んだ刺繍がとても美しいもので、部屋履きにしているという方もいるかもしれません。モロッコの方は、お外にもこれでお出掛けするんだそうです。
美容にアンテナが高い方は、アルガンオイルもご存じだと思います。アルガンの木はモロッコにしかなく、採れる油は現地の方の食事から女性の身だしなみにまで、幅広く使われます。食用オイルは抗酸化作用に富み、じわじわと人気が広がり始めています。美容用オイルは、ヘアケアにもスキンケアにも万能で、様々なものに配合されていますね。
しかし本当に質がいいオイルは、洗顔後に一滴、薄く伸ばして馴染ませるだけで、他のケアが要らないくらいお肌をもちもちツヤツヤにしてくれています。普段はオリーブオイル美容を取り入れてますが、ここぞ!というときのスペシャルケアはもちろん、旅先へ色々持っていかなくていい簡単さが大助かりで(だってこれ一本でいいんですもの!)、最近出番が多くなりました。
そしてそして!今、静かに広がり始めているモロッカンビューティグッズといえば。そう、ガッスール!
(ここでようやくジオらしい話に・笑)アトラス山脈は、アルプス・ヒマラヤ造山帯に属しています。アフリカプレートがユーラシアプレートへぶつかる力により、地殻が盛り上がって出来た山です。ガッスールは、アトラス山脈の東側、モワイヤンアトラスの麓で採取されています。
現物も触らせて頂きましたが、爪でカリカリするそばから細かい粒子になっていきます。この粒子が、汚れを吸着する働きが高く、お肌のキメを整えるんですね。モロッコ美人の秘訣と言ってもいいでしょう。
地球が大きく蠢き、人々に恵みをもたらす。ただ生物として生きるだけでなく、美しく健やかに生きることができるほどの恵みです。本当に地球は豊かな星なんですね。
さてさて、肝心のM’Gounジオパークですが、こちらはモロッコの真ん中、オート・アトラスの北側のエリアにございます。ジュラ紀、三畳紀の化石がたくさん出土し、スケールの大きな造山活動を見渡すことができます。大きな滝もあり、人気の観光地となっています。
……ただ、M’Gounジオパークについては、日本ではやや資料が少なく、どういうジオサイトがあるのか、ガイドはどこで頼むのかなどの情報はこれから調べていくところです。せっかくのご縁、しっかり調べて、いつか、行きたい!きっと行く!
そして、2018年の再認定、お互いに一緒に頑張りましょう!と、励まし合いたいなと、思った次第でございます。