ただいまジオパーク武者修行中のガイド山崎、飛び込みで、あるいは下調べをして、全国各地のジオパークを回って回って回って、なんとな~くですが、ジオパークを楽しむコツのようなものを会得して参りました。
これからジオパークに興味を持って回ってみようと思う方へ、あるいは、ジオパークという言葉を見掛けて興味はあるけどどうしていいかわからない方へ、3つのポイントをお伝えしたいと思います。
その1 宝の地図を手に入れろ!
おおいた豊後大野ジオパークの地図とジオサイトの資料
各ジオパークには、ジオサイト、と呼ばれる場所があります。そのジオパークのなりたちがよくわかり、人々の暮らしが見える場所を、訪れた皆様へご案内するために整備したところです。
フツーに観光名所だったり、あるいは、とんでもない山の奥だったりするので、知らずに訪れてしまったり、行きたくても場所がわからなかったりします。ですので、まずは、ジオパーク全域を網羅したジオマップを入手しましょう。
各ジオサイトの写真や説明が地図と一緒に載っていますので、回りたい場所を探すのにも、行き道を調べるのにも役立ちます。
地図は、観光案内所やジオパークの拠点施設で配布しています。拠点施設は、自治体の役場の中にあったり、道の駅に併設されていることも。ちなみに阿蘇ジオパークの拠点施設は、阿蘇山上の火山博物館の中にありますが、そこまでわざわざ行かなくても道の駅阿蘇や肥後大津駅などで手に入れることができます。わかりにくかったら、近くのスタッフに聞いてみてください。
その2 ジオガイドを仲間にしよう!
銚子ジオパークの石毛ガイド、りりしい立ち姿
各ジオパークには、ジオサイトを案内するためのガイドさんがいます。もし前もって分かっていれば、ジオガイドさんに来てくれるようにお願いして、現地を案内してもらいましょう。
突発で来てしまっても大丈夫です。そこが名だたる観光地であれば、突発でジオのご案内をしていることも。地域のイベントの中で行われることもあるので、なにかニギヤカなことをやってるなと思ったら覗いてみてください。
あるいは、ガイドさんのFBやブログなどから、質問してみてもいいかもしれません。ジオガイドさんは基本的に自分のジオパークが大好きですので、目の前にいない方であっても熱心にご案内してくれます。
ただ景色と看板を見て、へー、と思うだけではもったいない!人のことば、人の声を通して、その場の景色を見直すことで、世界はぐんと面白くなります。そこで暮らしている人ならではのエピソードや、季節のおたのしみなど、看板には書いていない面白い話が聞けること、間違いありません。
ジオパークは、その場にいる『ひと』に会いに行く場所だと思ってみてください。あなたのパーティに、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)として、ぜひジオガイドを加えましょう!
その3 宝物を持ち帰ろう!
富山駅内の水専門ショップにて
ジオパークでは、大地の恵みを活かした様々なものを、ジオみやげとしてプレゼントしてくれたり、販売していたりします。よくよく吟味して、お気に入りの宝物を見つけましょう。
おすすめの宝物は、食べるもの、飲むもの。現地でいただいたお菓子などを、もう一度お土産として買うのもオツなもの。ガイド山崎、個人的には、お米やお蕎麦と現地の水をセットで、というのが最高だと思います。お米を炊く時、お蕎麦のつゆを作る時、やはりどんな名水であっても、同じ土地の水には敵いません。各地のお水の飲み比べ、なんていうのも、意外な発見があって面白い!
そしておうちに持って帰ったら、お土産と一緒に宝の地図を広げて、ジオトークに花を咲かせてください。きっとまた、ジオパークに行きたくなることでしょう。(そして最初に戻って繰り返す!)