夏本番!滝が涼しいおすすめジオパーク

毎日毎日イヤになるくらい暑い毎日が続いてますね。海へのお出掛けも楽しいですが、こんなときに滝で涼を取るのも体に優しくて風流です。

というわけで今回は、滝が涼しい&楽しいジオパークをご紹介します。

原尻の滝

原尻の滝

おおいた豊後大野ジオパークにありますこちらの滝は、平らな田園風景の中に突如現れる大滝です。幅はなんと120メートル、高さは20メートル! 実は阿蘇の溶結凝灰岩が緒方川の水流によって大きく崩落してできた滝でして、そういう意味では私にとってはとても親近感があるところです。

原尻の滝のそばこのように、滝壺のそばまで行きやすく、大瀑布を目の前に楽しむことができます。この位置までくると、風向きによっては水しぶきが流れてきて、ひんやりと涼しくなります。

近くには、柱状節理の柱がごろごろ。上に寝転がって背比べ…! 近くの遊歩道の敷石と、川の傍の岩を見比べてみると、面白いかも。

吊り橋で度胸試しをするもよし。物産館やレストラン、駐車場も完備されていて、家族で来るのにうってつけです。

三之宮峡

三ノ宮峡 櫓の轟 

霧島ジオパークにあります三之宮峡は、加久藤カルデラの火砕流堆積物が削られてできた美しい渓谷です。川沿いに細い遊歩道があり、岩をくり抜いたトンネルもところどころにかかっています。ちょっとしたアドベンチャー気分で奥へ進むと、不意に現れるのが櫓の轟。

櫓の轟

そばまで行くと、その轟音に驚くはず。水が勢いよく流れ込む音が幾重にも反響し、頭がガンガン揺さぶられてしまいます。もちろん水しぶきも大量に襲いかかってきますし、しぶき自体が生き物のように辺りを漂っていたりして、二重の意味で涼しい場所です。

宮崎県は小林市の山の中。蚊が多いので、虫よけスプレーを忘れずに持っていってください。

のっけから九州の滝ばかりでごめんなさい、ひいきじゃないです(笑)! 他にもおすすめの滝あります!

 fukuroda02袋田の滝(写真提供 迸る水

茨城県北ジオパークのジオサイトですが、日本三大名瀑として有名な滝ですね。

この滝は成り立ちがおもしろく、なんと元は1500万年前、海底で活動していた火山だったそうです。海の中にあった火山の山体や噴出物の層が隆起して地上に出てきたのですが、周囲の他の岩盤よりも硬くて浸食されにくかったために、こうして上に滝がかかりました。

1500万年前といえば、日本では今は活動していない山も、活発に火山活動をしていた時代です。途方もなく前の時代の話のように思えますし、その時代、海の中だったものが地上に出てくるまで、どんな力が働いたか……想像するだけで眩暈がします。

長さ120m、幅73mと、とても大きな滝です。滝が安全に観賞できるように整備されていますので、安心してお出掛けしていけますよ!

 

綿ヶ滝綿が滝(写真提供 白山手取川ジオパーク推進協議会)

白山手取川ジオパークの中で、私がおすすめしたいのがこちら。水しぶきが綿のようにふわふわしていることから、綿が滝という名前になったそうです。そんなこと言われたら浴びたくなっちゃうじゃないですか!マイナスイオン溢れる、癒し力高めの滝です。

この滝、傍で観察すると、岩に入っているタテ方向の割れ目がよくわかります。この割れ目に沿って谷が深まり、このような渓谷になっていくわけなんですね。つくづく、水の力の偉大さを思い知ります。

展望台も整備されていますし、滝の傍に併設されているキャンプ場では、水遊びすることもできます。実はこの川でラフティング体験などもできるんですよ! ずぶぬれ必至! 着替え必須! 全身でジオの恵みを感じて、涼しく過ごしましょう!

【2015年7月27日追記】併設されていたキャンプ場は、現在営業を終了しています。ラフティング体験につきましては、手取川の土砂流出による濁りのため、今年は開催が中止されています。

キャンプ場は、展望台から車で5~10分のところに、吉野オートキャンプ場という綺麗な設備がありますので、そちらの方をご利用ください。【追記ここまで】

というわけで、今回は夏に涼しい&楽しいジオパークと、見どころの滝をご紹介しました。まだまだご案内したい滝があったのですが、また機会があったらということで……

滝は、その土地の履歴書といわれるくらい、大地のなりたちをとてもいい形で見せてくれるスポットです。ぜひお近くのジオパークで、滝を探してみてください。そしてこの夏を、涼しく楽しく乗り切ってしまいましょう!

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