今からちょうど一か月前、阿蘇マルシェに訪れた時のことです。
ブースのひとつで、くまもとグリーン農業についてのお知らせをしていました。
豊かできれいな地下水や自然環境を守る、環境にやさしい農業を進めよう、という趣旨のもと、環境に配慮して農産物を生産しよう、または、環境に配慮して生産された農産物を買おう、という取り組みを行っているものです。
熊本は、水が豊かな県です。熊本市は、上水道の地下水利用率が100%。市街地にも多くの水源があります。
阿蘇がカルデラ噴火をしたときにできた地層が、スポンジのように水を含み、濾過しているのです。そのような水を含む地中の層を、『水盆』といいますが、阿蘇から熊本市に至るまでの大津町、菊陽町のエリア、ここが巨大な水盆にあたるのではないかと目されています。
大津町、菊陽町エリアでは、農業が盛んに行われています。お米だけでなく、にんじんやからいもなど、いろいろなものが作られています、が、近年、農地に撒かれる農薬が、地下水盆の水質を汚染することが懸念されています。
実際に、地下水の水質に農薬の影響がみられているようで、このまま放置していれば、せっかくの豊かな水源が使えなくなるばかりか、その影響を100年、200年にわたって残すことになるのでは、と考えられるようになりました。
そこで、熊本県では、くまもとグリーン農業という取り組みを始めました。環境に配慮した農業をおこなう生産者の農産物を、グリーン農業農産物としてブランド化。消費者側も、応援宣言をして、グリーン農業農産物を選んで買うことで、農家を応援することができます。
環境を守るというのは、農薬を使う側だけではなく、買う側の責務でもある。
農薬だって、私たちが形や色がいいもの、虫食いがないものを求めた結果、使わざるを得ない面もあるわけです。
安いからだけではなく、選んで買うことで、くまもとの農業に貢献できるとしたら、これは登録せんばんでしょう、と…
という小難しい話は横においときまして、「おいしい水もおいしい農産物も、両方大事にして楽しもうよね!」という軽い気持ちで登録書を書いたら、写真の通りの立派な応援宣言書が届いてびっくりしました、という話でした!
そんな素敵なくまもとグリーン農業のホームページはこちら!
熊本で行われている取り組みですが、応援宣言は全国の方から募集中(のはず)です。一緒にくまもとグリーン農業、応援しませんか?