噴火警戒レベルが上げられてちょうど一週間、依然として活発な状態が続いています。
阿蘇山噴火1週間 きょうも連続発生 警戒を NHK NEWSWEB
今回の記事では、現地での観光の様子も触れられていました。
阿蘇火山博物館の池辺伸一郎館長は、「噴火の影響で怖がって旅行を取りやめる人が多いのではないかと懸念したが、予想よりは観光客が来ていると思う」と話していました。
ふもとの観光案内所でも、阿蘇山上は火山博物館までは来ることができることを丁寧に案内しているようです。自治体だけでなく、観光地やお店からも、ふもとは安全ですよということをしっかり発信していますので、お客様も安心して来やすいのでしょうね。
火山活動としては、収束に向かうのか、ストロンボリ式噴火がみられるほど活発になっていくのか、二つの可能性がある状態です。阿蘇火山博物館の須藤靖明学術顧問は、火山活動を慎重に観測する必要があると話しています。
この一週間、私もあちこちへ出向きましたが、阿蘇の人間だと言うと、必ず
「阿蘇は大変ね、大丈夫?」
と尋ねられました。
ふもとではいつもどおりに生活していること、火口の傍まで行けないだけで他の観光地に影響はないこと、交通にも支障は出ていないことなどを、その都度お伝えしています。
ただ、ふとしたはずみに、
「あちこち火山が噴火して、どこに行っても怖いから、地元で楽しく過ごした方がいい」
という話も聞いてしまい、その気持ちも分からなくはないが当の火山を抱えている土地の者としてはなんとなく悲しくなるような、うちのお山がスミマセンと言いたくなるような……
火山は怖い、と思っている方にも、火山の楽しさや面白さが伝わるように、もう少し工夫が必要なのかな、と思った一週間でした。