去年のニュースなので全く最新情報ではないのですが、桜島フェリーを使っての防災体制の一端がわかる内容です。
災害時は救難船の役割 YOMIURI ONLINE
1993年8月6日の8・6水害のときの話です。桜島フェリーの甲板員だった松崎英美さんは、記事の中で、
「必死だった。乗船誘導などの訓練が役立ち、訓練の大切さも実感した」
と語っています。小型漁船とフェリーとの連携で、約600人の避難に貢献したとのことです。スムーズに連携できたのは、普段からの避難の心構えと、防災訓練のおかげでした。
口永良部島に諏訪之瀬島、そして桜島と、鹿児島県は現在とても活発な火山を有する県となっています。
こんな危ないところに住むなんてとんでもない、みんなで移住したほうがいい、という意見も、ちらちらと見かけました。
ですが、私は、それはただの思考停止ではないかと思います。火山の周期を知り、次の噴火の規模を予測して、いつでも安全なところに避難できるよう心構えを怠らずに暮らす。火山とともに生きる知恵とは、そのように日々の中にあるものなのです。
桜島フェリーの避難船としての活用は、火山とともに生きる知恵のひとつです。