少し前に買って、最近読み始めたのですが、アウトドアグッズのブランド、スノーピーク監修のこの本が面白かったのです!
季節を体で楽しむコツがたくさん紹介されています。たとえばなんですが、
「水たまりにじゃぶじゃぶ入る」「みんなで外鍋!」「ひだまりで靴下を脱いでみる」……なんだかこれだけ見てもわくわくしませんか?
いくつかは、「あー、やってたやってた、今でもやるけど!」なものもありますし、「なにこれ、やってみよう!」という気になるものも。
スノーピークの素朴でお役立ちなグッズが、具体的なシーンを思い浮かべるのに一役買ってくれています。あ、いえ、スノーピークの回しものではないんですけど(笑)。
前置きの中で私が気になったのは、
危険を過剰に回避する生き方は、むしろリスクを招きやすい。
という一文でした。たくさんの危険を経て経験を積めば、命に関わる失敗は防ぐことはできます。しかし、その経験を活かし過ぎたあまりに、他の人の失敗する機会を取りあげたり、危機管理の意識を奪うことに繋がっている、そんな一面もあるように思います。
日常生活ギリギリの範囲の危険を、日ごろから経験しておくことは、危険へのアンテナの精度を高めておくために必要な緊張感かも、と思いました。
各地のジオパークでは、ジオサイトという地形の成り立ちが分かりやすいポイントが数多くあります。足元や洞窟の天井など、安全面に配慮した整備がされている箇所もないわけではないですが、ほとんどは自然に近い状態で展示されていますし、時期や天候によって足元が滑りやすくなったりとコンディションが変わるところもあります。
もちろん、ジオガイドが注意をうながし、安全に、安心して見られるように心配りをしてくれますが、ジオサイトをまわるときには、自然の懐を借りている気持ちで、多少のリスクも自然のうちという気持ちを持っておくと、見え方も変わってきそうです。