飛行機が着陸態勢に入ったときから、徐々に見え始めていた、被災地・熊本。今も避難生活を送っている方たちのご苦労とご心痛に、声も言葉もありません。一刻も早く、平穏な生活に戻れることを願うばかりです。
5月の終わりに、3泊4日で、阿蘇へ向かったガイド山崎。現地の様子を直にこの目で見て、今後自分に出来ることを考える為の帰郷でした。道路事情の悪い中、山崎母が空港まで出迎えに来てくれ、実家への道すがら、崩落した斜面や橋などの現場を回ってくれました。
現在、国道57号線は、土砂崩れにより通行止めとなっています。この土砂崩れで、南阿蘇への主要な経路となっていた阿蘇大橋が崩落。現在も不便な交通状況を強いられています。
阿蘇大橋の南阿蘇側には、東海大学阿蘇キャンパスがあり、アパートの倒壊などで多くの犠牲者が出たところです。
九州は梅雨入りも間近な時期。時折激しくなる雨の中、崩落の斜面の様子や、新たに露出した崖の面などを見てきました。
ブルーシートが被せられている家。ぺしゃんこにつぶれている家屋。街中の見慣れた景色の中にも、たくさんの爪跡がありました。(家の画像は申し訳ありません、ご勘弁ください。)
阿蘇神社では、再建に向かって動き始めていました。かねてよりお知らせしていたご奉賛のお願いが、仮の参拝所の横にも掲げられ、振り込み用紙などが用意されていました。賽銭箱にも多くのお賽銭が納められており、阿蘇神社が皆様に愛されていることを強く感じます。
現在、あるゲームで、阿蘇神社の宝刀蛍丸が擬人化され、たいへんな人気となっているようです。門前街の酒屋さんで、蛍丸というお酒が販売されていましたが、こちらの売上金は、阿蘇神社の復興へと役立てられるということでした。
刀剣女子が支える神社の復興、地元でも話題になっております。
阿蘇神社門前街といえば、湧き水ですね。各店舗では、この湧き水を整備し、水基(みずき)として解放しています。さして離れていない水基の、それぞれの味の違いに驚くのが、水基めぐりの醍醐味。今回の地震では、枯れてしまったところ、水量が増えたところ、更に水基そのものが被害を受け、復旧のめどが立っていないというところもありました。
こちらはまた別の記事でご案内します。
なかなか辛い状況ではありますが、門前街のお店の皆様、お客様を精一杯もてなそうと頑張っています。是非応援のほど、よろしくお願いします。
阿蘇神社だけでなく、多くの観光名所がダメージを受けていました。
そして、阿蘇の産業のもうひとつの柱、農業も、危機に立たされています。
帰るまで、精一杯、見届けようと、そう心に決めた初日でした。