二日目は、各分科会に参加したガイドが集まって、成果が発表されました。
叩き台はあくまで叩き台。私たちの意思がこもった言葉を入れて、みんなが心に留めておけるものを作るんだ。他の分科会の報告もここで全部聞くことができましたが、聞けば聞くほど、色んな立場の人の色んな想いがこもっているんだなと実感できるものになっていました。
そうやって完成したものが、こちらです。
私たちの目指すガイド像2015 in霧島
ジオパークを多くの人に知ってもらうために、お客様に、目の前の風景の奥にある物語を楽しんでもらいます。そのために、以下のことに留意してガイド活動を行います。
1 知識だけでなく物語風に伝える
お客様は、専門的な知識のみでは忘れがちですが、感動や体験、物語などは覚えています。大地と人と自然のつながり(ジオストーリー)を自分の言葉で、楽しく、分かりやすく伝えます。また、それが語れるように、専門家や地域の人々の協力も得て、知識に裏付けされた引き出しを増やし、ガイド自身も楽しみながら伝えます。
2 「その土地ならでは」の物語を伝える
お客様が「参加する価値がある」と思うのは、その場所でしか触れられない感動的な体験や物語。
日頃からフィールドを歩き、地元の人の話を聞き、集めた情報を整理し、お客様が興味を持って聞けるように自分の言葉で話せるようにします。
3 自分のジオパークだけでなく地球全体を伝える
自分のジオパークだけでなく、出来る限り他のジオパークを学び、地球を語り、世界、日本そして地域を語ります。
日本中がジオパークになる中で、各地のジオパークを時間軸の中に置き換え語ると、お客様に伝わりやすくなるでしょう。
4 正確な内容を、わかりやすい言葉で伝える
伝える内容を正確にするために、専門家等と協力して適切な表現を考え、学んだ知識をお客様の知識や興味に応じて、理解できるようなわかりやすい言葉で伝えます。
また他のガイド(ジオパーク)とも情報を共有していきます。
5 お客様に応じた伝え方をする
お客様の情報を把握し、関連づけて伝えます。お客様にあわせてジオパークをわかりやすく伝え、お客様が(気づき、新しい発見をし)共感しあえるガイドをめざします。
6 興味を持たせる工夫をしながら伝える
身振り手振りや写真・動画、その他の小道具、歌、クイズ等、様々な手法を用いて、お客様が楽しみながら理解できるように工夫します。
景色を観察する際にも、音やにおい、肌で感じる触感など、五感を利用するとよいでしょう。
7 状況を的確に把握し、安全管理を行う
気象や自然現象,活動場所・地形,生物,お客様の状況等によって起こり得るリスクを予知予想し、リスクに応じた安全対策や,事故が発生した場合の対処方法について学び、実践します。
8 常にガイド技術を高める努力を重ねる
常に安全に配慮し、お客様の関心を高め「楽しかった!」「また来ます」と言ってもらえるように、様々なガイド手法を学び、取り入れ、自らのガイド技術を高めます。ガイド自身がまずは楽しみ、自ら学びます。
この文章は、日本ジオパークのホームページにバナーを張って、いつでも見られるようにする予定だそうです。
阿蘇だけではなく、全国のいろんなジオパークのガイドが、この指針を胸に、日々努力を重ねていきます。ですが、訪れる人には、努力ではなく成果をお見せ出来るように、なっていきたいところです。
なんか面白いことばが出てきてますね。地味パークって!言い得て妙。じわじわと面白くなってきます。誰ですかこれ考えたの。山崎さん怒らないから出てきなさい!(^ ^
皆様は、ジオパークに遊びに行ったら、ガイドさんがどんな面白いことを言うかも楽しみのひとつにしてください。
ってことで、ガイドはただ飲んでるだけじゃないんです!ちゃんと真面目にジオパークとガイドの未来のことも考えてるんです!というお話でした。(え、違う?)(だいたいまちがってる)