衝撃…JR豊肥本線の現状

IMAG1088

夜、ホームでスタンバイしている九州横断(してない)鉄道

先日から南阿蘇鉄道の現状をお伝えしていますが、今回は阿蘇谷に走るJR豊肥本線のお話です。
7月のはじめに、大分側から阿蘇駅までの電車の運行が再開し、宮地駅から肥後大津駅の間の代行バスは夏休み期間も運行することを決定して、一見、阿蘇の交通網は順調に復興へ向かっているように見えます。
内牧駅や赤水駅などは駅舎が古く、地震による倒壊のおそれもありますので、乗客の皆様に利用していただくことができません。しかし、使われない駅舎よりももっとショックな光景が、豊肥本線にはありました。
国道57号線から、ミルクロードへ入る交差点へ進入すると……
IMAG0791
このように、一見普通に道路が続いているように見えるのですが、実は、
IMAG0795
踏切を外し、線路をコンクリートで塗りつぶして、道路にしてしまっているのです。
IMAG0797
塗りつぶされた線路の向こうに、赤水駅のホームと電車の車両。
駅舎を建て直せば、もしかしたら阿蘇から赤水まで、電車が走ることができるかも、と思っていたのですが……。
このまま阿蘇駅より西側の線路は諦められてしまうのでしょうか。
ガイド山崎、中学校時代より、この豊肥本線を使って通学しておりました。涅槃像に見送られ、スイッチバックを降りていく、阿蘇の壮大な景色が楽しめる通学時間が、毎日とても楽しみでした。
IMAG1087
現地で暮らす方々にとっても、代行バスの存在は確かにありがたいですが、一方で、バスの本数や出発時間などの制限があり、不便も感じておられています。
そして、片付けられた踏切を見ると、何とも言えない悲しい気持ちになりますし、緑の田んぼの中を走る電車の姿を見られないのはさみしいものです。
南阿蘇と同じく、阿蘇谷の住民にとっても、豊肥本線はひとつの交通手段を超えて、心のよりどころです。道路の代替ルートの確保と平行して、鉄道網の復活にも、力を入れてほしいところです。
また、代替ルートを確保するまでの間だけでも、阿蘇駅から赤水駅の間の電車の運行は必要です。環境が整い、運行区間が増えるよう、JR西日本にはご検討&ご尽力いただきたいなと思います。
DSC04355
という話はさておき、熊本駅から、そして阿蘇くまもと空港から、阿蘇方面へのバスは随時運行中。遊びに来ていただけることに変わりはありませんので、ナツ旅はぜひとも、涼しい阿蘇へお越しください☆

ミルクロードに迂回するバスの車窓から、ユウスゲやカワラナデシコなどの夏の草原の花や、青々と波打つ草原の景色がお楽しみいただけますよ~♥

Pocket
LINEで送る

コメント

comments