火山:噴火確率導入へ 文科省が10億円概算要求

ダメ、予算少ない。最初にそう思ってしまってごめんなさい。

火山:噴火確率導入へ 文科省が10億円概算要求 毎日新聞

政府は、全国の火山ごとに今後噴火するリスクを数値化した「噴火発生確率」の導入に取り組むことを決めた。来年度以降、素粒子などの最新技術を用いて火山ごとに噴火する確率を試算し、避難や防災体制の強化を図るのが目的。

火山ガスなどの噴出物の分析方法、火山内部のマグマの様子を観察する技術、小型無人機「ドローン」を用いた火山の状況の調査。これらを活用して得られたデータを一元化するシステムを作るところから始めるようです。

しかし国内の火山研究者がたった80人しかいなかったのは驚きでした。だって日本には全世界の1割の火山が集中しているんですよ。研究者は今後倍の160人まで増やす方針を示していますが、予算さえあったら火山の研究をしたい人はもっとたくさんいるはずです。

だから、10億円だとやっぱり少ないって思ってしまう……違います、私ががめついわけではありません!(笑)

そして、研究して得られたデータで噴火確率を出すだけじゃなく、今からそのデータを誰が責任もって伝えていくのかというところも考えておいてほしいのです。火山地域の豊かな景観と資源には、多くの人が集まります。国立公園に指定されているエリアも多いです。ジオパークならジオガイドが、案内する時にこのデータを用いて伝えることもきっとあると思います。

たとえば、100年に一回しか噴火しないけど、その一回で大きな影響を及ぼす火山もあれば、毎日10回噴火してても生活への影響が少ない火山もあるわけです。100年に一回の噴火に備える知恵と、毎日の噴火と付き合う知恵、両方に等しく価値があると、そういうことを、ガイドとしては皆様にお伝えしていきたいなと、このニュースを見て思いました。

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