2015年、噴火警戒レベルが上がったことで、観光業に大きな痛手を被った箱根。ここで、2016年3月2日~4日の3日間の日程で、日本初となる火山♨観光サミットが開催されました。
♨マークをおんせんと読みます。これが今回、要チェックポイントだそうです。
火山のそばには、恵みがいっぱい。しかし残念なことに、我々ときたらあんまり火山とのお付き合いが上手ではありません。今回のサミットは、火山との共存を大きな下じきに、正しい恐れ方、気持ちのよいお付き合いの仕方を考え、それを、箱根と同じように火山と温泉を抱える地域で共有しちゃおうぜ!という趣旨で行われました。
箱根町の町長、山口さんが、火山の二面性を知って、うやまい、共に生きることが、減災につながる、というお話をされて、サミットはスタート。
火山と温泉と観光、同じ課題を抱える地域でネットワークを作って、問題の共有と解決を図りましょう(箱根町議員 沖津さん)、日本の子どもだからこそ火山を学ぼう!(牧島議員)、などと、地元の方々からの熱いメッセージが続きます。
阿蘇も、火山と温泉、観光という共通する命題を抱え、箱根と同じく噴火警戒レベルの上昇による風評被害を受けました。言葉が身に染みると同時に、箱根の方々が、いかに苦しんで火山と向き合ったかを強く感じました。
一日目、二日目と、火山と向きあい、観光を守り、各温泉観光地が連携しあうことをテーマにお話がありましたが、参加者の真剣さがケタ違い。火山を抱える温泉観光地が、箱根の受けた痛手を見て、並々ならぬ危機感をもっているな、と感じました。
三日目はエクスカーション!箱根をぐるっとまわりながら、温泉地学研究所の萬年氏の解説を受け、箱根形成の奥深さとダイナミズムに触れてきました。