「小規模な噴火が発生」 噴火警戒レベル3に引き上げで気象庁

「小規模な噴火が発生」 噴火警戒レベル3に引き上げで気象庁 産経ニュース

発表より少し遅れてのお知らせで失礼します。

箱根の火山活動は、いよいよ周辺の生活や観光業に影響を及ぼしてきました。今回の噴火警戒レベルの引き上げに伴って、噴火口より半径1㎞内の住人に避難指示が出ています。

「恐れていたこと起きた」 地元の観光業者ら「先見えない」と戸惑い隠せず 産経ニュース

地元の観光業の方は、この状況の中でもできるだけのことをしよう、伝えようと頑張ってきただけに、気落ちされたのではないでしょうか。

「自然現象なのでしょうがないが、早く収まってほしい」

と、地元強羅の男性は語っています。一方で、中国から来た観光客の女性は、

「中国では地震も火山も体験したことがないので怖い。これからホテルのキャンセルをするつもりだ」

だそうです。

話は横に逸れますが、この観光客の女性の発言や、火山が怖いという気持ちは、火山の傍に暮らしていない大部分の人が共感できるのではないでしょうか。

火山が活動しているのを眺めて暮らすのは、心穏やかな時ばかりではないことは確かです。時に生活や命が脅かされるのは、御嶽山や口永良部島の例からもおわかりの通りです。

私がここで挙げたいのが、鹿児島県の桜島と、ふもとの人々の暮らしです。

一年間に1000回に迫る噴火活動を見せ、灰を降らせるお山の傍に、たくさんの人々が暮らしています。桜島の傍に暮らすある先生は、

灰が降るというのは、天気がひとつ増えたようなものです。地元の人は、灰が降る時には傘をさして出掛けます。ここで気にされているのは、噴火そのものではなく上空の風向きです。火山の傍で生きるというのは、そういうことではないでしょうか。

という趣旨のことを、ある講演会でお話されていました。

みんながみんな、このように暮らせというわけではありません。ですが、箱根の火山活動によっていちばん大変な思いをしているのは、誰より地元の方々です。火山活動が活発化したニュースを聞いた時、見た時に、少しでも、そこに思いを馳せてほしいと、私は願っています。

Pocket
LINEで送る

コメント

comments