富士山で、噴火警戒レベルが3に上がり、入山を規制したという想定で避難訓練が行われ、160人が参加しました。
この防災訓練は、今年で2回目となります。世界遺産にも登録され、登山者が増え続けているお山だけに、こまめな防災訓練が被害軽減のカギとなります。地元の観光業者のほかは富士吉田市の県警や消防などの関係機関の参加が主となっていますが、
訓練の指導にあたった県富士山科学研究所の藤井敏嗣所長(69)は「実際の災害では想像を超える混乱が生じる。他の火山でも訓練を普及させてほしい」と話していた。
この訓練というのが、関係機関の訓練ということでしたら、阿蘇も定期的に行っていますし、他の地域でも、その地域の特性にフィットした訓練を行っています。
混乱は、関係機関の準備不足からだけではなく、災害に遭った登山者や観光客、地域住民からも発生します。そこをいかに軽減するかが、今後の災害対策のカギになるのではないでしょうか。
看板による呼びかけだけではなく、実際の防災訓練に、登山者や地域の方も巻き込むことで、想定外のことが想定内にできるように思いますが、いかがでしょうか。
先日参加したガイドフォーラムでは、観光と防災を橋渡しできるのがジオパークでありジオガイドである、という話もありました。ジオパークがある地域では、このような災害を想定した訓練の際に、ジオガイドもぜひ参加できるようにしてほしいところです。