阿蘇の野の花

盆花

盆花

お盆も終わりましたね。

阿蘇は旧盆だったので、ついこの間終わったのですが、阿蘇にはお盆にまつわる独特の風習があります。

夏の盛りの時期に草原に咲く花のいくつかは、盆花と呼ばれています。ご先祖様をお迎えするときに、お墓や仏壇の前に、草原からとってきた花をお供えする習わしがあるのです。この写真は、私の祖父がいる納骨堂で、仏壇に供えられていたものです。

中でも目を引くのが、紫色のまん丸い花でしょうか。この花、ヒゴタイといいます。日本が大陸と陸続きだったことを証明する植物で(大陸性植物と言うのですが)、産山村の村花となっていますが、阿蘇の草原の中でしたらいろんな地域で見られます。阿蘇ジオパークを代表する花と言っても過言ではないでしょう。

火山の恵みを受けて生きているひとびとが、火山のふもとに咲く花を先祖に供える。そして自分もいつか、子どもや孫に、ヒゴタイを供えられるのでしょう。

ヒゴタイの時期は8月ですが、熊本県の梅雨明けの遅さが影響しているのでしょうか、まだまだ綺麗に咲いているようです。

阿蘇の観光名所、大観峰でも、数株が育てられています。観光の際には、ちょっと気にして見てみてください。

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